引越先の近くに義妹が住んでおり、病院やスーパー、美味しいスイーツの店なども教えてくれるので助かりました。
義妹は年齢も近く、ハマっているドラマの話などで夜中まで盛り上がれる程仲が良いので、転職も段々落ち着いてきた頃に、自宅の庭でバーベキューをする際に義妹を招待しました。
久しぶりにあった義妹は、髪型や服装がすっかり変わっており、何かあったのか、と尋ねたところ転職をしたとの事でした。
義妹が20代前半からホテルでフロントとして働いていた事は知っていましたが、転職を考えているなどとはつゆ知らず、疑問をそのままぶつけてみました。
フロントの仕事は、毎日色々な人と接する仕事なので刺激があったみたいですが、早朝や深夜などの勤務や長時間の残業も多いため、異業種に転職したいと考えるようになり、フロント業務に養った英語力とコミュニケーション力を活かして海外営業事務の仕事に転職したそうです。
初めは、事務職の経験がなかったので派遣会社に登録して事務職の経験をとりあえず3年位経験してから、海外営業事務の仕事で正社員にチャレンジするつもりだったのですが、一定期間派遣で働いてから直接雇用される「紹介予定派遣」という制度があり、2段階で目的の仕事に就くよりも海外営業事務でしっかりと業務をして、その派遣先がよい会社であれば、正社員になるのもよいのではと派遣会社のスタッフの方にもアドバイスを貰ったので、その方向で動いたそうです。
ホテルに勤めている間に通信制の大学に通い英文科の学士を取ったので転職の面接でもプラスになり、意志の強さや真面目さをもアピールでき、特に、年配の面接官には通信制の大学を卒業した話は受けが良かったとうれしそうに話してくれました。
しかし、英語での面接で緊張して面接官の名前を忘れてしまったのは失敗だったので、名刺をもらわなくても一度名前を聞いたらしっかり覚えることも大切だと言っていました。
派遣会社を利用して「紹介予定派遣」にしぼり4ヶ月くらい活動したのですが、最初の2ヶ月はホテルで働きながらだったため面接の日程が合わないなど思うように動けなかったようです。
でも、この2ヶ月間で求人情報をしっかりチェックして給料の相場を調べて、どんな会社に転職したいのか自分のイメージを固める事ができたので、決して無駄ではなかったと語っていました。
このままでは、難しいと思い、思い切ってホテルを辞めてからは常に求人をチェックし、希望に近い仕事を逃さないように気をつけていましたが、面接までたどりつかないことも多く少し焦ることもあったそうです。
面接をこなすうちにだんだんと2次面接まで進める頻度が上がり、5社目のIT系の会社の海外営業事務での面接では、英語力と接客で身につけたコミュニケーション力が評価されて採用が決定したそうです。
義妹は、私の転職を知っていたので、派遣で3ヶ月働いてから無事に正社員として雇用されたので、この話をしたと言っており、ずいぶんと気を使わせてしまったと反省しましたが、正社員雇用になって本当に良かったです。
義妹の帰宅後、義妹の転職の相談にのっていた旦那には事前に話をしておけ!とちょっと怒ってしまいました。