女性の転職は特にタイミングが大事であるように感じます。結婚、出産などで大きく生き方自体が変わってきてしまうからです。
私が新卒で入社したのは都内の広告制作会社だったのですが、毎日が自転車操業的でノルマもきつく、目先の売上にとにかくみんなが追われているといった有り様でした。 クライアントが喜んでくれる広告の出来や、クライアントの売上よりも、とにかく自分たちの売上確保こそが優先で、クライアントに対して注文額の前払いを強要させるなど、経営方針に問題がありました。経営もどんどん悪化していき、社用車の任意保険も払えなくなってしまい、事故が起きたときなどは事故を起こした者が自ら支払うなどのあり得ないルールまでできていきました。
当時、私は結婚していなかったのですが、このような会社では安心して子供を産むことができないと考えて辞めていく女性社員が多くいました。私も結局数年で退職したのですが、年に数回元同僚と集まることがあり、今でこそ笑って話せますが、結婚することを上司に報告したところ「子供はいつ作る予定なのか」と聞かれたり、体調が悪いと伝えると「つわりではないのか」と面倒そうに聞いてくるなど、色々と嫌な思いをした社員が多かったようです。
女性が転職する際の面接で結婚の予定や出産したら会社を辞めるか、などの質問を最初にしてくるような会社は避けた方がよさそうです。また、自分自身の良さをまず理解してくれる企業であるかをこちらも見極めたいものです。
計画的に結婚や出産を考えて転職をして、育児休暇をもらって保育園も決定して復帰することができればいいのですが結婚や妊娠のタイミングなど簡単に計画できるものではなく、結果退職している方も少なくないはずです。最近は晩婚化が進んでいるため、出産自体が遅くなり、一旦仕事を辞めてしまうと復帰するのも難しいのが現状です。また保育園を見つけるのが大変で、育児休暇を延長するケースも少なくありません。二人目が欲しいと考えた時に楽しい気持ちより、「どうしよう、仕事」と思わないと良いのですが。それまでに仕事が軌道に乗るよう日々努力し、復帰を待ちわびてもらえるような人材になりたいと思います。
友人がいいよと言っていた「フェイスメディカル」という会社の求人が出ていないか、たまにチェックしています。